|
|
78.6
|
|
・メーカー・車名 |
トヨタ「エスティマ」 |
・車両概要 |
2400cc、FF、Gグレード |
・購入時期・形態 |
02年2月、新車 |
・総走行距離数 |
2,500km |
・主な使用状況 |
雑用(ときどき通勤) |
・スタイル外観 |
9点 |
・スタイル内装 |
8点 |
・走り |
7点 |
・操作性 |
7点 |
・居住性 |
9点 |
・燃費 |
7点 |
・総合評価 |
8点 |
・寸評(良い点) |
◎車そのものの基本性能(曲がる、止まる)は、安定していて申し分ない。
◎安全性が高い。2001年度の国土交通省関連団体の安全性評価で最も良好な評価を得たワンボックスである(これが購入動機)。
○スタイルも先進的か。 |
・寸評(不満な点) |
×最も気になるのが、オートマの性能。はっきり言って「得体の知れないトランスミッション」である。スーパーインテリジェントと名打っての搭載であるが、アクセルをあまり踏み込まず(2500〜3000回転)に加速すると、60km/h付近に達してもオーバードライブにロックアップせず、回転数が下がらない。アクセルを急激に離し、一度回転数を落としてからもう一度踏み込むとロックアップすることが多いが、速度帯によってはこれすらもできないことがある。カタログどおり、このスーパーインテリジェントトランスミッションが燃費に貢献しているかどうか、甚だ疑問なとところがある。
×排気量2400ccでは力不足。パワーが車体重量に追いついていないということを様々なシチュエーションで感じる。
→「普通の運転をしている限り不満はない」(04/2修正)
△ウインカー(方向指示器)作動音が小さすぎる。本来作動音は「ウインカーが点滅してますよ」とドライバーに知らせる役目なのに、その役目をあまり果たしていない。
△時計が極めて見にくい。メーターは視認性が考慮されているが、時計は視線を相当下にずらさないと見ることができない。個人的には到着予想時刻を計算するために、頻繁に時計を見る方なので、センターパネルかハンドル前の警報灯パネルに埋め込んで欲しかった。
△視界が全般に良くないが(特に斜め後方及び後方)、これはヘッドレストを大型にしたことが影響していると推定。安全性とのコンバートなので、仕方のないことかも知れない。
△車の基本性能とは関係ないが、純正カーナビの「オーディオ」部分の音が悪すぎる。乗り換え前の「フォードフリーダ」にオプション装着のソニー製オーディオに比べると音の粒立ち、明快さが全くなく、只鳴っているだけというもの。30万弱のカーナビ付きオーディオ(?)の名が泣く。
△バックモニターだけでは後方視界が確保できない。これを信用して後ろに詰め寄ると、バンパーをぶつける可能性がある。取り付け位置に問題がある。
|
・その他自由意見 |
◇いろいろ悪い点ばかりを書いたが、出来のよい車であることは確かであり、不満な点が解消されれば最高の車になるのではないか。
◇その他、これから買う人へのアドバイスは以下のとおり。
1:「2.4G」グレードと「3.0X」グレードとの比較で言えば、絶対に「3.0X」を選ぶべきである。メーカーホームページのエンジンの性能表をよく見れば、600ccの差を明らかに越えるエンジン性能の差があることが歴然(特に低〜中回転域でのトルク)。おとなしい運転をしていれば、燃費も両グレードあまり変わらない筈。
2:Gグレードの中で、次の装備品はほとんど不要。同じ金を払うなら、エンジンに金を使ったほうがよい。
・コンライト(もともとあまり使わない)
・オートドアクロージャー(これがないと困る車種もあるが、エスティマの場合は、開閉自体が軽くできるので不必要。これが作動したところを見たことがない)
・ディスチャージライト(あればあったに越したことはないが、本当に10万円以上支払うべきアドバンテージなのか疑問)
3:純正カーナビのバックガイドモニターをあまり信用しないこと。後方確認用ミラーもつけた方がよい。
4:販売店もよく選んだ方がよい。私のディーラーはユーザーに無関心。1ヶ月点検の時も車の掃除ひとつしてくれなかった。
|
・追記(04/2) |
エスティマの評価につきましては、これを購入前のフリーダに対する思い入れがまだ残っていたため若干辛目の採点となってしまいました。読む方には必要以上に悪い印象を与えてしまったのではなかと懸念しております。
もっとも、大筋で甚だしく事実と違うことを書いたとは思っておりませんが。購入後2年が過ぎ、エスティマに対しても愛着を感じ始め、前回の記事で一つだけ訂正したい箇所がございます。
それは、2400ccのエンジンパワーの件で、「パワー不足を様々なシチュエーションで感じる」という部分です。確かに前車のフリーダと比較すると不足は不足なのですが、今では「様々なシチュエーションで」というのは言い過ぎだったと考えております。
今の印象は「そこそこ走る」というところで、パワーについては「普通の運転をしている限り不満はない」という印象に訂正させて頂きます。 |