■業界ニュース
|
●4月の新車販売6.9%増、取得税下がり駆け込み需要?(5/1)
日本自動車販売協会連合会がまとめた4月の新車販売台数(軽自動車を除く)は前年同月比6.9%増の23万2993台で、2カ月ぶりのプラスだった。暫定税率の期限切れで5%から3%に下がった自動車取得税が5月から戻るため、高級車など法人需要に駆け込みが発生した見られる。稼働日が1日多かったことも影響した。全国軽自動車協会連合会がまとめた軽自動車販売は2.8%減の13万5837台で、13カ月連続のマイナス。
|
●欧州自動車市場が急減速(5/1)
欧州の3月の新車登録台数が10%近く減少、大半のメーカーが1〜3月期でも販売減となった。自動車業界と欧州の消費者心理に危険な兆候が見えてきた。メーカー各社は当初、西欧市場の販売は最悪でも横ばい程度になると見ていた。加えて中国やロシアなどの新興市場の販売増があれば、北米市場の販売減や日本の需要低迷をある程度補えると考えていた。最新の統計は、自動車業界が世界有数の巨大市場で長期的な販売低迷に向かっていることを示唆している。
|
●注目のコンパクトカー最新事情(4/30)
ユーザーは経済的に豊かになると社会的な地位や名声を表現する「より速いクルマ、より大きなクルマ」を持つようになる。この習慣は120年間続いた自動車のパラダイムである。1980年代にオイルショックでコンパクトカーへのシフトが起きたが、その後再びスピードと大きさの競争になった。今また浮上したコンパクトカー。エコだけでなく、小さくてもヒエラルキーから離脱したクラスレスで魅力的なクルマ、そんな発想が求められている。
|