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「テレマティクスは普及する?」

1)参入各社の概要(「くるまーと」ニュース&トピックスより)


●日産、新車載情報サービス「カーウイングス」を発表(2/5)

 カーウィングス: http://www.nissan-carwings.com/

 日産自動車は、カーナビ、携帯電話、パソコンなどを連携・統合し、車内で様々な情報の取得や、メール、ハンドフリーフォン、道案内などが可能となる国内初の総合テレマティクスサービス「カーウイングス」を発表した。
 2月下旬に投入する新型「マーチ」に専用端末を5万円以下でメーカーオプション設定しサービスを開始、以降全新型車で対応できるようにする。利用料は年間4000円程度になる見通し。


●トヨタ、新情報ネットワークサービス「G-BOOK」を発表(8/28)

 G-BOOK: http://g-book.com/

 トヨタ自動車は、「人」「クルマ」「社会」を有機的に結びつける新しい情報ネットワークサービス「G-BOOK」を開発、今秋発売する新型車に対応端末を搭載、本格的なサービスを開始する。また、10月1日よりPCやPDA、携帯電話向けにも一部サービスの提供を開始する。
 会員制情報サービス「GAZOO」のシステムをベースに、松下電器やKDDIと共同開発、通信チップを内蔵し携帯電話とつながなくても、交通情報やニュースなどをダウンロードできる。SDメモリーカードにも対応、端末にカードを差し込んで音楽や映像も楽しめる。当初は50社程度がコンテンツを提供する。
 利用料金は定額制で、通信料金を気にせずに情報を入手できるのが特徴。

●トヨタ、「G-BOOK」端末標準の「WiLL CYPHA」を新発売(10/21)

 トヨタ自動車は、異業種合同プロジェクト「WiLL」シリーズの第3弾として新型車「WiLL CYPHA(サイファ)」を開発、発売した。
 新情報ネットワークサービス「G-BOOK」の車載端末を初めて標準装備、丸いキャビンやサークル基調の内装など、未来的で愛着を感じさせるデザインと相俟って、21世紀の新しいモビリティライフの楽しみ方を提案している。
 1.3リッターFF車126万円。1.5リッター4WD車148万円。月販目標1,500台。
 G-BOOKの利用料金は定額制(月払い650円、年払い6600円など)で、追加の通信費は不要。別途有料コンテンツ有り。


●ホンダ、音声カーナビによる新情報ネットワークサービスを発表(8/29)

 インターナビ・プレミアムクラブ: http://premium-club.jp/

 ホンダは、新開発の音声認識対応カーナビゲーションシステムと携帯電話を組み合わせた自動車向けの新双方向情報ネットワークサービス「インターナビ・プレミアムクラブ」を、今秋発売の新型アコードを皮切りに開始する。
 サービスは、新車登録時から初回車検時まで3年間は無償(携帯電話の通信料は別途必要)で、VICSによるリアルタイムの交通情報や、ニュースや天気予報などのコンテンツが利用できる。

 トヨタも、前日自動車向け情報サービス「G-BOOK」を発表、日産も独自の車載システムを使った「カーウィングス」の展開を始めており、新サービスで低迷する新車販売のテコ入れを狙う。
 3社とも基本的に似通ったサービスだが、トヨタ「G-BOOK」が、KDDI(au)の通信モジュールを本体機能として内蔵し、通信料を含んだ定額料金でコンテンツを提供するのに対し、ホンダや日産は、ユーザーが普段使っている携帯電話を利用し、通信料は別途課金する点が大きく異なる。
 また、カーナビをベースに車に関連する機能やサービスを拡大するホンダや日産に対し、「G-BOOK」は、小型メモリーカードで取り込んだ音楽や映像を車内で楽しめるようにするなど、車の枠を超えたマルチメディアサービスを指向している。


●パイオニア、世界初の通信機能内蔵型カーナビを発表(9/17)

 エアーナビ: http://www.air-navi.com/

 パイオニアは、通信機能を内蔵したカーナビゲーションシステム「Air Navi(エアーナビ)」を発表した。KDDIの「CDMA2000 1x」を経由して、必要に応じ周辺地図や店舗情報など専用サーバーの最新情報が自動更新される。通信機能内蔵の市販の地図表示型カーナビは世界初で、発売は11月中旬を予定。
 ルート探索、誘導などカーナビの基本機能に加え、渋滞情報や天気、タウン情報などが利用できるほか、メール機能や地図データと位置情報を利用した多彩なサービスも用意する。端末価格と基本サービス料金を組み合せた分割払いによる新料金プラン(月々3,980円など)も導入、年間10万台の販売を予定。


●富士重とエリクソン、自動車向け情報サービス事業で提携(10/11)

 富士重工業とスウェーデンの通信機器大手エリクソンは、自動車向け情報サービス事業で提携した。近距離無線技術「ブルートゥース」と携帯電話を活用し、回転数、燃料噴射量などのエンジン情報を富士重のセンターサーバーに送る通信システムを共同開発、2005年をめどに実用化する。
 サーバーで情報を解析・分析し、異常や修理情報などをカーナビ画面で警告したり、最寄りサービス拠点を案内したりする。


●クラリオン、車載PC「AutoPC CADIAS」を発売(10/16)

 カディアス: http://www.addzest.com/cadias/

 クラリオンは、車載PC(情報端末)ADDZEST「AutoPC CADIAS(カディアス)」を12月1日から発売する。
 OSにWindows CE for Automotiveを採用、従来の車載機器にない拡張性や家庭のパソコンとの親和性が特徴で、携帯電話と接続して通信ナビなど様々なモバイル機能が利用できるほか、メール・ブラウザなどのネット機能や、多彩なメディア機能を装備する。33.8万円。


●オムロン、テレマティクス事業に参入(10/21)

 モバイルキャスト: http://www.mobilecast.co.jp/

 オムロンは、ITベンチャーのモバイルキャストテレマティクスと提携、自動車向け情報提供事業に参入する。通信機能(KDDI CDMA2000に対応)を内蔵した車載サーバーを開発、これにデータセンターから様々なコンテンツを配信する。
 来年5月に、音声コンテンツ配信サービスを開始、その後随時サービスを追加する。車載サーバーは、カーナビやカーオーディオ機器に接続して使用、価格は4,5万円になると見られる。03年度にまず5億円,2006年度には220億〜230億円の売り上げを目指す。


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