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●「さすが!やっぱり?のトヨタ“MEGA WEB”」

 先日、臨海副都心の東京ビッグサイト(国際展示場)へ行った帰りに、トヨタのクルマ専門アミューズメントパーク「MEGA WEB」に初めて立ち寄った。
 MEGA WEBは、電通がトヨタや森ビル、三井物産等と共同開発した若者向けテーマパーク「パレットタウン」の中にあり、人気の大観覧車を始めとするアトラクションやショッピングモールなど様々なエンターテインメント施設が隣接している。当日も、子供づれのファミリーや、スーツ姿のビジネスマンが散見されたものの、圧倒的にヤングカップルが多かった。
 トヨタの全車種を展示したショールーム、電気自動車の試乗コーナー、ヒストリーカーの展示からITS技術まで、「TOYOTA CITY SHOWCASE」「HISTORY GARAGE」「FUTURE WORLD」と名づけられた3つのパビリオンで、クルマの過去、現在、将来のすべてを「見て、乗って、感じる」ことができる。

 “さすが!”と感心したのは、規模の大きさやアトラクションの豊富さだけではない。試乗コーナーである。約70台の市販車全車種の新型車が選べ、何とショーファードリブン(運転手付き)カー「センチュリー」までもが用意されている。かつて私もセンチュリーを3年間担当していたが、自分で運転したのは僅か2度しかない。“さすが!トヨタ”。因みに試乗は有料(300円)

 そして、“何故?”と疑問をもちつつ、“やっぱり”と納得したのは、何とカタログが有料で、専用の自動販売機で販売されていたこと。しかも、値段は同一でなく、価格の高い上級車ほど値段が高く設定されている。ヴィッツの一部100円から、150円、200円と上がり、セルシオやセンチュリーは一部300円。作成コストは高いし、入場者が我先に持っていってしまったら補充の手間もかかる…、とこんな心配をしたのであろうか。
 もう「いつかはクラウン」の時代ではない。遊びにきたカップル達が、重たく嵩張るカタログを何部も持っていくとはとても思えない。クルマの購入を検討しているファミリーが、販売店に気軽に行きにくいが故に、レジャーついでにMEGA WEBを訪れるケースも多いに違いない。“やっぱり?トヨタ”。

(00/03/04 わたなべあさお)

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