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●「スズキの強さは、多彩なアクセサリー!」

 モバイルリミテッドの企画をしていて驚いたことがある。ワゴンRのアクセサリーのあまりの多さ!。AV・オーディオ、インテリア、ドレスアップパーツはもちろん、オートバックスなどカー用品店で見かける様々なアイデアグッズなど、その数は何と400を超える。アクセサリーカタログのページ数も34ページと、車両本体カタログよりもぶ厚い。

 最近でこそ、トヨタのカー用品ショップ「jms(ジェームス)」や、カスタマイズワークス「モデリスタ」など、メーカー各社も標準設定したお仕着せの新車販売だけでなく、アクセサリー部門やカスタマイズカーにも力を入れ始めている。それでも、手元のカタログを見てみると、設定が多いであろうミニバンやRVについても、ラウムは約100点、RAV4は約200点と、ワゴンRに比べ遥かに少ない。セダン系などは、せいぜい50点どまりである。

 クルマの企画屋の一人として、自らの浅学非才を恥じるのは言うまでもないが、実は軽を持たないメーカーの企画屋の多くはこんなレベルであったのも事実である。メーカーにとって、車型・グレード削減、部品共通化は共通のコストダウンテーマであるし、量販オプションの標準仕様化(値上げ)と、数の見込めないオプション・アクセサリーの廃止もまた同様である。

 多彩なアクセサリーを設定できる(しかも十分儲かっている)ということは、調達・生産から在庫管理や受発注に到るまで、スズキ独自の様々なノウハウが蓄積されていることに他ならない。スズキの強さの一端を垣間見た気がした。

(00/02/24 わたなべあさお)

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