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雑誌のスクープでもノーマークだったから、結構意外なデビューだったんじゃないか。
それにこのスタイル。僕はスバルのRシリーズが好きだけど、こっちは何て言うか、もっと直球勝負な感じ。スイフトやSX4がイタリアンデザインで成功し、それをそのまま軽でやってみました、というところか。
デザインは社内らしいけど、実際前出2台の経験がよく生きている。Aピラー根元からヘッドライト、フロントグリルを結ぶ円弧、ルーフラインからリアガラスへ連続するライン、ボディサイドからリアランプへ伸びる鋭いライン。どれもがこのクルマの塊感に寄与していて、ライバルのソニカが妙に間延びして見えるんである。
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それと、大きなグリルを持つこの顔は、パリサロンに出展したスプラッシュとほぼ同じ処理。だとすると、今後のスズキ車のアイコンになるのか、単にデザイナーが同じなのか、その辺も気になるクルマだ。
残念なのがインテリア。こんなイタリアンで陽気な外観なのに、色のテーマがなぜか「夜景」だそうで、室内は真っ黒しかないんである。実際に座ってみたけど、なんとも窮屈で暗い。ボディ色で室内をコーディネイトしても似合うようなクルマなだけに惜しい。
いやあ、それにしてもこれにリッターカークラスのエンジンが載っていれば世界に自慢できるのにね・・・。
(06/11/14 すぎもとたかよし)
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