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コラム&レビュー

クルマのまわりで:逃した魚は・・・

 
 国産車ではジェミニに次いで好きなのがユーノス500。あのマツダ・バブル時代の中、5ナンバーサイズに抑え、奇跡的なバランスの良さで世界中のデザイナーに影響を与えた名作である。ま、結局日本では理解されることなく、商業的に失敗作だったのだけど。


 で、そんなに好きなので当然中古車を探していたんである。ただし、色はコーラルシルバーという紫の入ったシルバー、ミッションは恐らく販売の1割に満たないであろう5MT、さらにコストダウンをしたマイナーチェンジを嫌って前期型、という極めてタイトな条件。まあハッキリ言って無理な話ということ。


 
 と、思ったんだけど、ドンピシャリのタマが先日見つかってしまったんである。しかも、13年前なのに走行6000kmで、かつ屋根付き車庫保管という信じられない状態なんである。もちろん、内外装とも新車状態。

 ところが、いざ見つかってしまうと、果たしていちサラリーマンがマイカー2台所有なんて可能なのか、という現実問題にぶつかってしまったんである。駐車場料金に、税金、車検、いや今後増えるだろう諸々の整備・修理代・・・。

 で、これには真剣に3日間くらい悩み抜いて、結局見送ってしまった。ま、あと2年くらいで新車を買おうかということもあったし。けれども、やっぱりこういうのって、見送った後に後悔するんだよなあ。どう考えてもあんな極上車は二度と出てこないだろうし。

 あー、逃した魚はデカかったか・・・?

(06/10/21 すぎもとたかよし)

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