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結局、売る方も買う方も「プライド」なんて全然持ってなかったらしく、勝負は後出しのウィッシュ圧勝になってしまった。
が、発表会で社長自ら「今度は真似させないゾ!」なんて発言してしまった新型のウリは、 近頃ホンダお得意の低床化による、1545ミリの低いボディだそうだ。これなら立体駐車場も大丈夫ということらしい。
それはどうかなあ、と思う。いや、そもそも真似されることをすでに想定していること自体異常な状況なんだけど、これで「真似できまい!」というのは結構甘いかもしれない。たしかにホンダの低床化技術は本物なんだけど、トヨタって会社はとにかく「見せかけ上手」だから、仮にこの新しいストリームが当たれば、「じゃあ、とにかく全高下げればいいんでしょ」ということで、大した技術も使わず、手持ちの工夫で辻褄合わせをするに決まってるんである。で、ユーザーはその辺の差なんて分からないからコロッとだまされるわけだ。
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じゃあ、結局どうやってもトヨタには勝てないのか? というと、そんなことはなくて、ホンダにはカローラを抜いたフィットがあるじゃないか。パッと見は分からないけど、実はライバルより全長が大きくて、その分室内を広くし、加えて少なくとも数字上は圧倒的な低燃費を誇る。これをやればよかったんじゃないか?
まあ、このストリームがヒットするかどうか、それを真似するかどうかも分からないし、おまけに個人的には5ナンバーの3列ミニバンなんて興味もない。けれども、僕としては、あそこまで恥知らずなトヨタの開発陣に、強烈な鉄槌を喰らわして欲しいというのが本音なんである。
(06/07/28 すぎもとたかよし)
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