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お正月なので戯れ言を。
年末、職場の同僚からシミジミ言われたんである。
「君もあと何十年もクルマに乗れるわけじゃないんだから、いい加減新車買ったら?」
たしかに自分も五十半ば。これからずっと楽しいカーライフが続くわけじゃない。ましてやMT車ともなれば尚更つらい。そういえば最近すっかり視力も落ちたし。
あ、そういえば行きつけの工場の担当の方にも「これからもジェミニに乗り続けたいなら、保険になる新車を1台買っておいた方がいいですよ」なんて言われていたんだっけ。
30歳のクルマに乗っているからといって、べつに旧車しか愛せないわけじゃない。便利で快適、故障知らずの新車に乗りたい気持ちは十分ある。じゃあ、一体何を買おう。コンパクトカー好きとして、いまどき見るべきクルマはあったっけか?
トヨタはヴィッツやカローラがあの有り様だし、日産のマーチやノートも安普請。ホンダのフィットやグレイスは子供っぽいし、マツダ・デミオは作りはいいけど、いかんせんズングリムックリだ。
スバルは妙にデカいクルマばかりになっちゃったし、スズキは期待のスイフトが残念な感じに。ダイハツはブーンもトールもほとんど論外。
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ルノーはトゥインゴがいい感じだけど、もう少しスタイルに切れが欲しかった。プジョーは新世代デザインがどれも中途半端だし、シトロエンはゴテゴテと過剰装飾がどうも。
VWは次期ポロ待ちか?ドイツ御三家は高くて買えない。フィアットやアルファはもはや選択肢がないに等しいし、いまさらミニっていうのもちょっとなあ。ボルボはV40がなかなかだけど、次期型コンセプトカーが実に魅力的だったので、やっぱりこれも待ち。
正月早々にそんな妄想を進めると、やっぱり「いま欲しいクルマはない」という、いつもの結果に落ち着いてしまった。もちろん「なかなかいいね」と思うクルマはあるけど、大きなお金を使ってまで手に入れたいとは思えないんである。
そんなことをウダウダ言ってるから旧いクルマに乗り続けることになるわけだけど、こればっかりは仕方がない。
ま、ライター業をするには、たぶんそのくらいのこだわりを持って新車を眺めるのがいいのかもしれない。購入の妥協ができないのと同じくらい、仕事でも妥協はしないってことで。
一応そういうことにしておきますので、今年もよろしくお願いいたします。
(17/01/03 すぎもとたかよし)
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