|
異業種とのコラボレーションは随分前から色々とあった。だから、マーチやキューブがインテリアブランドのコンランと手を組んだこと自体は特段珍しいことじゃあない。
けれども、このコラボが従来と異なるのは、コーディネイトのレベルが圧倒的に高いことだろうと僕は思っている。つまり、従来のコラボはそのブランドのちょっとした「気配」を適当に取って付けただけだったけれど、これはチョット違うぞ、ということ。
ま、たとえばスポーツウェアのellesseとのコラボではシートにロゴの刺繍をしてみただけだったし、ハローキティ・ヴァージョンなんて、メーターパネルにキティちゃんの顔があったりするという、それは恐ろしいものだった。
|
|
これに対して日産の場合は、クルマのデザインとコンランデザインを完璧に融合させるところまでやっている。つまり、特別仕様車を作るため単に名前を借りてきただけじゃなくて、クルマのインテリアデザイン(ボディカラーも)を向上させるために、やはりデザインを重要視する異業種に目をつけたというわけで、これは前例がないんじゃないかと思う。
「最近の日産はインテリアのイメージチェンジでお茶を濁している」なんてことを言う著名評論家がいるけれど、アホかと思う。問題はインテリアだけかどうかじゃなくて、その中身がどうかが肝心なワケでしょう?
(06/06/24 すぎもとたかよし)
「日本の自動車評論を斬る! すぎもとたかよしのブログ」へ
|