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久々のデザイナーズ・インタビューは、トヨタの新型カローラで。
先週11日にお台場で行われた発表会は、同車を生産する宮城県のセントラル自動車・ラインオフ式のライブ中継という異色の企画。
豊田社長、セントラル自動車社長以下、各販売会社社長、宮城県知事等々を招いての大イベントは、裾野の広い自動車産業で被災地東北を盛り上げるという趣旨からも面白い試みだったと思う。さらに、直接の開発者ではなく、生産ラインの代表者がカローラを語るという趣向もまた新鮮なものだった。東北の地からこのクルマを送り出すぞ、という声だ。
なんだけど、各お偉方の挨拶やテープカット、現場マンの決意表明が延々と続くばかりか、式典の合間に東京で流されていた開発者インタビュー映像が先方の進行の都合でブツ切りになったり、これは発表会としてどうなんだ?という気持ちが。
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長いながい中継が終わって、これでもう終わり?と思ったら、そこから開発主査が檀上に出てきて話が始まり、さらに広報展開だとタレントの紹介だのイベントの説明が続く。おいおい、一体いつになったらクルマが見られるんだと痺れを切らして席を立ったのが、すでに開始2時間後だった。
なんだろう? ハチロクをメインにした東京ショーのプレス・カンファレンスもそうだったけれど、どうも新しい社長さんのやることがズレているような気がする。いや、やっていることの本質は間違えてないんだけど、アプローチが幼いというか拙いというか。だって、発表会に行って販売会社社長の「売るぞーっ!」の大合唱を聞かされてもねえ・・・。
まあ、結果的にデザイナーさんの話はしっかり聞けました。
(12/05/15 すぎもとたかよし)
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