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え、また距離別料金制? と思ったんである。
17日、TVニュースでの前原国土交通大臣のコメントだけど、これはきっと聞いた方も多いんじゃないかな。
都市高速の距離別料金制度は2年ほど前、前政権時に発案されて結構話題になったし、自分も国土交通省やら首都高速道路株式会社へ取材に行ったもんである。
一応根拠と言いながら、まやかしのような試算が?だったことや、どう考えてもETC普及の手段にしていることが記憶に残っている。そうそう、短い距離でも定額料金なのは不公平だ!という方面のユーザー意見ばっかりが紹介されていたっけ。
そもそも、環状線を整備しているのは都心を迂回させて各高速道路を結ぶ目的だから、それに則れば走行距離は伸びる方向にあるわけで、“目的どおり”に使えば大幅値上げになる仕組みだった。
で、今回のコメントは「導入する」じゃなくて「検討をしている」みたい。だから直ぐ制度復活ってことじゃないんだろうけど、じゃ何なんだと。たしかに首都高速のHPには「中止」じゃくなて「延期」となってはいるけれど。
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自民党総裁が政治とカネの問題だ!などと「お前が言うなよ」てな話をそのまま流しているような報道の影響も大きいとは思うけど、新政権の支持率下落は広報戦略の欠如も大きな原因かと個人的には思っている。
事務次官記者会見の廃止も、八ツ場ダム凍結も、子供手当も、そして高速道路無料化社会実験もそれぞれ理由がある筈なのに、統合管理された広報体制がないから皆バラバラになって理解されず、朝からみのもんたに批判されちゃったりする。
この距離別料金制の検討再開もそうだ。一旦お蔵入りしかけた案をなぜいま検討し始めたのか。高速道路全体の計画の中で、この料金制度をどう位置づけようとしているのか? なぜいまそんなコメントをしたのか? それらがサッパリ分からない。
もしかしたら会見の中で話をしているのかもしれないけど、カットされて報道されなければ意味はない。でもTVなんてそんなもんだから、そうなってもカバーできる体制が必要なんだと思う。
いま原稿を書いている案件も、実はまったく同じことが言えるものだったりする。いろいろと考えて進めてはいるんだけど、ほとんど知られてないっていう話・・・。
距離別料金については機会を見て自分も再取材したいけれど、政府はもっと整理した状況で詳細説明をするべきだと思う。もちろん、自動車メディアもガンガン突っ込んで欲しいけれど・・・。
(10/03/19 すぎもとたかよし)
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