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トヨタのバリエーション追加がふたつ。いいなあと思ったのと、そうでないの。
まず、よかったのがiQのカラー追加。コンパクトカー、とくにヨーロピアンなボディにはポップな色が合う例が多いけど、iQはプレミアムを指向してか、妙に渋い色ばっかりでパッとしてなかったでしょ。
今回のイエローとブルーは、その点明るくてとても気持ちいいんである。ブルーはメタリックが入っているけど、彩度が高くていいし。4代目コルサ・カローラIIもパステルカラーが似合っていたけど、あれを思い出すなあ。ま、もしかしたら単にデビューに間に合わなかっただけなのかもしれないけど、こっち方面でもう少しバリエーション増やしてもいいんじゃないかな。
で、イケナイのがヴィッツの特別仕様である「シャンブル ア パリ コレクション」
女性が憧れる“パリの小部屋”を想定し、何と1万人の女性を対象にリサーチしたっていうからスゴイ。・・・んだけれど、1万人に聞いた結果がコレとは。
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インパネのちょっとゴールドな加飾に加え、見せ場はターコイズやストライプの着せ替えシート。まあ、たしかにブルー系のコーディネイトにはなってるけど、とにかく安っぽい。なんかこう、改装したファミレスを連想させちゃう。
そもそも着せ替えって要はシートカバーでしょ。しかも3パターンだけ。1万人にリサーチするようなことするんだったら、もう100種類くらいの生地見本を作ってオーダー制にすればいいのに。もちろん、ちゃんと張り合わせでさ。ホントはインパネや天井の色もコーディネイトしたいよね。
ボディ色も少ないし、ホイールキャップは1種類。これって多少のセンスの違いはあるにせよ、70,80年代のelleseだのparcoだのと基本的に同じレベルの発想なのが寂しい。トヨタの女性チームはこの程度のセンスなの?
たとえば先代キューブがコンランとのコラボをやったけど、あれなんかと比べると「デザイン」に対する意識や認識がまったく違うでしょう。いや、それ以前に内外装ともマーチのカタログカラーの方がよっぽどセンスいいもんなあ。
前にも書いたことがあるけど、トヨタはカラー・テキスタイルのセンスがどうしても弱いんだよなあ。日産があそこまでできるのに、一体何でなんだろう?
(09/02/14 すぎもとたかよし)
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