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今回はきっと色々な雑誌媒体でも指摘があるだろけれど、トッポに引き続き、そりゃあないだろう、三菱自動車と。
何しろ日本は北米かそれ以上にディーゼル・アレルギーの国なんである。クリーン化技術を引っさげた新世代エンジンでディーゼル復活を目論むにしても、それなりにデリケートな配慮が必要なのは当然の筈。
そういうときに新長期規制という、もうすぐ世代遅れになるハードルで売り出すってどういう了見なんだろう。日産がMT限定という条件付でも、とにかく現時点で最新規制とされるポスト新長期規制をクリアした商品を出したばかりなのに、まるでその出鼻をくじくようなやり方じゃないか。
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そりゃあ、新長期規制だっていま購入するのに何ら問題はないし、もしかしたら廃車になるまで乗ることもできるかもしれない。でも、それはいまできる最善の仕事じゃない。まあ、たぶん大丈夫でしょうという話だ。
だから、これはボディパーツを流用しましたというのとは次元が違う。何だかエンジニアには誇りのカケラもないのかと思わせてしまうやり方だ。しかも、三菱は追ってポスト新長期に合わせたバージョンを出すとまで言っているじゃないか。だったら、それができるまで待ちなさいよ。
買ったユーザーが当面心配要らないのは間違いないけれど、でも、同じ仕様のクルマが猶予期間を入れても2年後には発売できなくなるという事実だけで十分印象が悪い。そういうクルマを、さあこれからだぞという市場に平気で投入するのは、ホントに罪深いと僕は思う。
(08/10/03 すぎもとたかよし)
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