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今朝の朝日新聞に民放TVの財政難の記事があった。
理由はふたつで、まずはCM収入の減少。まあ、景気か翳ってくれば宣伝費が削られるのは常で、これは時代に沿った話。もうひとつは若者のTV離れだそう。ネットを筆頭としたメディアの多様化で、何でもTVという時代ではなくなっているとか。
こういう状況下、役員報酬をカットする局もあるけれど、一番痛いのはドラマなど番組制作費のカットだそうで、セットをCGにしたり、もう現場は苦労が絶えないという話。うーん、それはどうなんだろう?
僕は視聴者のニーズとか言って、お笑いタレント総動員の下らない番組をはじめ、すべての局がほとんど24時間やっていること自体が異常だと思っている。そんなの本当は無理な話で、必要がないと思うなら昼間の数時間は放送しないとか、局によっては夜9時に放送が終了したっていいんじゃないのかと。そうすればバカな番組を無理して作らなくてもいいし、落ち着いて良質の番組も作れる。
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そもそも、いまだにTVは視聴率至上主義でやってるそうで、だったらそういうおバカなバラエティとかクイズ番組にはニーズがある筈。であれば、本当なら若者離れなんて起きない筈なんだよね。でも、実際はそうなっていない。なぜ?
これ、自動車業界にそっくりだなあと。ニーズだマーケティングだと言って細分化商品を出しているのに販売は上向かないし、どうも若者は興味がないとか。この前のネッツ店と同じ話ね。
自動車雑誌も発行数がキツイらしい。でも、メーカーの顔色をうかがって何でもかんでも褒めまくっているんだから、本当なら安泰の筈なのに、なぜ?
結局、目先のことばかり見て質を下げた結果なんじゃないのかなあ? だいたい、国内にこんなにメーカー数があるだけでもエライことなのに、さらに数ばっかり出すのはどうなのかと。首都圏キー局だけで5つも6つもあって、そこが一日中番組やってる異常さと、それはとてもよく似てるんじゃないかと思うんである。
一日のうち何時間か放送しなくても、同じクラスに何車種も作らなくても、視聴者やユーザーはそんなに怒ったりしないと思うし、困ることもないんじゃないかなあ? それでいいものが出てくれば、ちゃんと見る(買う)んじゃないかと。
(08/09/23 すぎもとたかよし)
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