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うーん、何て言うのか、いいのかなあこれでと思うんである。
ムーヴが流麗になったら地方での売れ行きが落ちて、やっぱりもうチョット四角い方がいいだろうと。タントもあるけど、ま、もう少し背は低い方がいいかな、なんて感じ?
温暖化に加えて原油高騰。新興国の需要に押されて原材料も高騰。何せ京都の件があるから国をあげて低炭素方向に持って行かなくちゃいけないとか、ガソリンが値上がりしてクルマ離れ加速とか、材料高騰で部品会社が青息吐息とか。
まあ、そうやってクルマを取り巻く環境がロクなことになっていないわけだけど、そんなときにこういう商品見ちゃうと「何だかなあ」と思うんである。いや、国内需要が落ちているとか、ライバルメーカー撃墜までもう一歩とか、何だかんだと理由はあるんだろうけど。
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すき間を見つけてはニッチ製品を作るのが親分であるトヨタの得意分野。「えーっ、ムーヴとタントにすき間なんてあるの? 地方対策のムーヴ? 何だそれ」などという僕の認識などフッ飛ばして新型車イッチョ上がりなんである。
けれども、イッチョ上がりなクルマだって普通にエネルギーも材料も使うし、工場から排出ガスも出す。そりゃあ製造業なんだから必要な分は仕方ないんだけど、何だか地球の代弁をするかのように“エコだエコだ”って騒いでいるのは何なのよ、って気がどうもね。
ま、周辺環境云々がなくたって「コンテ、こりゃいかがなものか」と僕は思う。だから、どう考えてもこのクルマを作るための諸々のモノやコトは“無駄遣い”にしか思えない。少なくとも僕には。エコだ何だって声高にするなら、もっと他にやることがあるんじゃないのかなあ?
(08/08/29 すぎもとたかよし)
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