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コラム&レビュー

クルマのまわりで:女性による女性のクルマ

 
 前にも書いたことがあるけれど、女性向けグレード、女性仕様車っていうのはこういうのでいいのかなあ? と思う。


 ピンクのボディに日焼け防止ガラス、バニティミラーにカラフルなインテリア素材、なぜか親水機能付きドアミラー。三菱アイのブルーム・エディションは女性チームが考えた真の女性仕様車らしい。

 むかーしの女性仕様車は「こりゃ男が考えたな」っていう赤いボディにピンクのシート、なんて世界だったけれど、何てことはない、いまどきの女性チームが考えた自分達仕様も基本的に同じなんである。アロマ機能とか。


 
 いいのかなあ、と思う。これを女性と言うのなら、結局自分達は可愛い色とお洒落な素材、それにお肌に優しければOKってことでしょう。あー、そういうので満足しちゃうんだあ、って男に思われちゃってもいいのかなあ?

 いや、たとえば絶対的に体格に差があることが多いんだから、よりアシストの大きいステアリングとか、ブレーキサーボとか。シート調整幅の拡大とか、軽いテンパータイヤの開発とか、そういう方向は必要ないのかな。

 あと、毎日のように女性が狙われるこの物騒な世の中で、犯罪防止用の緊急連絡システムとか警報ブザーとか、そういうのは要らないのかなあ?

 たとえば室内真っ黒にして“男性仕様”みたいな風潮に僕は大反対なんだけど、こういうステレオタイプな発想を女性自身がやっちゃうのはどうなの、と思う。

(08/01/26 すぎもとたかよし)

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