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コラム&レビュー

新車心象風景:トヨタ・ノア/ヴォクシー

 
 なんとか表情を変えようと努力した兄弟車、という点で先のプレミオ・アリオンと同じなんだと思う


 なんとなくセレナを連想させる無難なノアと、bBの醜悪さを継承したヴォクシーでGTOなお父さんを狙った超広範囲戦略。あ、これもプレミオ・アリオンと一緒か。ああ、5ナンバーサイズの国内専用車っていうのも同じだ。

 まあ、世界の人たちの目に晒させるわけじゃないし、日本のユーザーなんてこんなモノで、あとは人気俳優にCMやってもらえばイチコロじゃん。予定の月販1万台なんて軽いかるい。


 
 もちろん新開発エンジンの投入とか、CVTの全車採用とか、そういう努力もあるんだけど、それはカタログを賑わせるためのコンテンツにしか過ぎないのかと。

 日本のために作ったんだから、もちろん日本で使いやすいんだろう。けれども“無個性版”にしろ“個性版”にしろ、こんなお手軽でステレオタイプな発想を押し付けられて、何だかバカにされてるなあと思わないのかな、ユーザーは。

 あ、そういうことを感じないユーザーについてマーケティング済みなのか、トヨタは。

(07/06/30 すぎもとたかよし)

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