2011年度元売り別販売量シェア
日本経済新聞の「点検シェア攻防 本社調査」によると、2011年度のガソリン国内販売量は5721万キロリットルと、前年度より1.6%減少した。大震災や高速道路の割引制度変更などの影響で、長距離ドライブを控える傾向が出て、3年ぶりの前年割れに。
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シェア(%)
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前年度比増減(%)
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JX日鉱日石エネルギー(ENEOS) |
33.5
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▲ 0.7
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エクソンモービル(Esso,Mobil,ゼネラル) |
17.4
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+ 0.5
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昭和シェル石油(Shell) |
16.3
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+ 0.7
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出光興産(IDEMITSU) |
15.3
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▲ 0.2
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コスモ石油(COSMO) |
10.9
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0
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その他(KYGNUS,SOLATO,MITSUI etc) |
6.6
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▲ 0.3
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系列スタンドの統合・合理化が進み、スタンド数が約400少ない17,000店に減少したJX日鉱日石エネルギーと、収益重視路線を維持した出光興産がシェアダウン。
外資系2社がシェアアップ。エクソンモービルは、セルフ化を進め効率的に数量を確保し、系列外への販売にも力を入れた。昭和シェルは、前年度まで採算重視で販売量を絞り過ぎた反動に加え、震災で製油所が無傷だった。
12年度の焦点は、6月に米エクソンモービルから日本事業を継承し、日本独自の戦略が立てやすくなった東燃ゼネラル石油グループの出方。
割安な韓国製品などの輸入が続き、競争相手は国内に限らない。元売りのコスト競争力が試される。
(2012年10月29日)
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